2021年の夏、
妊娠7ヶ月で妊娠糖尿病と診断された麦田。
26週から出産まで、軽めの症状の患者として経験したり調べたことから、軽めの症状の方に
気をつけてほしいこと、
あまり心配しないでほしいことをまとめました。参考になればさいわいです。
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気をつけてほしいこと
糖負荷試験での血糖値低下
糖負荷試験中・試験後は低血糖に注意!
妊娠糖尿病の症状として、血糖値を下げるインスリンの分泌に遅延が生じます。
インスリンの分泌に遅延があると、血糖値がもっとも高いタイミングから遅れて、インスリン分泌のピークがやって来ます。
そうなると、血糖値が適正な値よりも下がり過ぎてしまうことがあります。
血糖値が下がり過ぎると、
動悸・悪寒・めまいなどの症状が出て、最悪倒れてしまうこともあります。
麦田は75g糖負荷試験のあと52mg/dlまで血糖値が下がり、めまいが。
車で通院していたので、少し休んでから帰りました。
糖負荷試験中・試験後に体調の異変を感じた場合は、無理をせず座って休みましょう。ひどいときは、病院の方に声をかけましょう。
通院について
待ち時間は長め。体調に気をつけて。
糖負荷試験は時間がかかります。また、内科はふだんから混みがち。
体温調節のできる衣類、水分など携行しましょう。急に具合の悪くなったりするときなので、無理をせずに。
検査の待ち時間にスマホで病気のことを調べたりすると、ストレスがかかって血糖値に影響する(後述)かもしれないので、よしましょう。読書や編み物をおすすめします。
あまり心配ないこと
インスリン注射の痛さ
インスリン注射は痛くない。
ペン型注射器は取り扱いがとても簡単です。
針も痛くありません。
私は実際使ってみて、
痛くなさ具合に感動しました。
妊娠糖尿病のインスリン注射については「痛い」という方もいらっしゃいます。
麦田はふだんから献血に行っていて、注射は全然平気なタイプです。卵管造影も痛くなかったし、出産の思い出も「楽しかった」がまさるので、痛みにつよい方なのかもしれません。
ただ、たとえばⅠ型糖尿病のお子さんなどは、小さいうちからずっとこの注射を打たなければならず、製薬会社もそういう患者さんの苦痛を減らすために日々努力しているわけで…
個々人の感じ方かと思いますが、客観的には「痛くない技術が詰め込まれている」はず。
インスリン注射の部位
おなかに針を刺さなくてもOK。
インスリン注射というとおなかの肉をつまんで刺すイメージがありますが、べつにおなかでなくてもいいそうです。
抵抗をおぼえる妊婦さんは多いとのこと。
麦田はお医者さんから「太腿の外側がおすすめ」とアドバイスがあり、そのようにしていました。
正座して打つと、
針が刺さる感覚がほぼ皆無。
なお、インスリンが効く速さは注射する部位によって異なってきます。
お医者さんに「できるだけ痛くない部位」「おなか以外」など希望を伝え、相談して決めましょう。
番外・おすすめしたいこと
日常生活の記録
日常生活で低血糖・嘔吐など不調が出たときや、ふだんの生活と違うことがあったときは、糖尿病連携手帳の備考欄にこまかく記載するようにしましょう。
お医者さんは、基本的には、糖尿病連携手帳の数値を見てインスリンの量を調整します。
つまり、測定と測定のあいだの時間の情報は、手帳の数値からは見えてきません。
麦田のお医者さんからは
- つわりで吐いた
- 食べ過ぎた
- 急なトラブルなどストレスのかかることがあった
ときは、手帳の備考欄に記載するよう指示がありました。
お医者さんいわく、血糖値というのは、多様な要因でわりと簡単に上下するものだそうです。
(例:ストレスがかかると戦うか逃げるか反応が起こり、すぐ体を動かせるよう血糖値が上がる)
ひんぱんに低血糖で具合が悪くなったりする場合、お医者さんが患者さん本人の情報を把握しきれておらず、必要以上のインスリンを出してしまっている可能性があります。
血糖値が変化するようなことがあったときは、記録にのこすようにしましょう。
備考欄を大して読んでくれないお医者さんも中にはいます。
麦田が総合病院で最初にかかった内科医はまさにこれで、数値だけ見て麦田の話も質問も全然聞かないのでチェンジしました。
たとえお医者さんのあたりが悪くても、
データが溜まっていくと「こういうときに血糖値が上がりやすいな」という傾向がつかめてくるので(例:気温や湿度、睡眠時間、食べたもの、外出先 etc…)備考欄はつづけて書くことをおすすめします。
みなさんが、少しでも安心して妊娠生活をすごせるよう願っています。